突撃!バケーション4










何だかんだでお世話になっちゃってる自分がこんな事言う
のはちょっと変かも知れないが……。



こんな母の手紙で納得して良いのか?






〜 へ 〜

お母さん達はお仕事で海外に向かいます。

生活費はお世話になるお家に送るから、お世話になるお家
では迷惑は掛けないように気をつけて。
お小遣いはの銀行口座に入れておくから、無駄遣いは
禁止!
学校、転校先決ったら連絡する事。
あっ、今の学校には転校の届けは出しちゃいました!
お母さん的には氷帝に行って玉の輿に乗って欲しいです。
まあ、余り期待はシテイマセンガ。

ではでは、優希ちゃんに迷惑掛けないように、また連絡
します。


              〜 母より 〜




此れが私あて。





〜優希ちゃんへ〜


何だか、急なのに本当にありがとう!
優希ちゃんが家に来たらって言ってくれて、ついつい甘え
ちゃいました。

一年間宜しくお願いします。

学校は、転校させるつもりだから、聞いてあげてください。
本当なら、其処まで対応してから出発したかったのだけど……。
感謝してます。
今度、何か美味しい物とか色々送るわねっ!!


の事はガンガン使ってくれてOKよ!


             〜心の友より〜



ああ、自分で心の友とか言っちゃってるし!




「ふふふ、だからちゃんも遠慮しないでね」


「はいっ」


慌てて手紙から目を上げ、目の前に学校カタログを持つ
優希さんに引きつった笑みを浮かべてしまった。



ソレ……。



今から読むのですか?






ちなみに、只今の時刻は夜ご飯も食べ終わり、部屋も片付け
終わった10時。



もう眠る時間じゃ……。



「ほら、早い方が良いじゃない?再来週からは新学期だし。
ねっ?」


「えっえっと……あっ!」




視界に入った1つの案内書。




「不動峰!!不動峰が良いです!!」



「不動峰?」


「はいっ」



「えっ!仁と同じ学校じゃなくて良いの?」

がっかりした顔でこっちを見てくる優希さん。

しかし!

安全快適そして、絶対テニス部ファンが少ない。
きっとファンクラブは無い。

そんな不動峰が良いんです。



まかり間違って嫌われとかなったら痛いもの。




「残念だけど……ちゃんがそう言うなら仕方ないわね……
明日早速手続きに行きましょうね」



ふぅ……。



これで安心だね!












こんな事言っていたのに……あんな場面見るなんて……。



今の私が知るわけも無かった。






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