混合夢09.

〜三次試験開始〜






試練の道


この道はパートナーとの協力により進んでいく道である。
相手を置いてゴールした場合は失格とする。


「へぇ・・・・・・」



上記した内容を見て気がついたのだが、ハンタ文字を
が読めるわけが無く。
知ったかぶりしてへぇ・・・、なんて言ってみても、
全くわからない。

此処にリドルが居れば、翻訳魔法で読めるようにして
くれたのに・・・。
何て他力本願な事も考え始めたは、そのまま
知ったかぶりを継続させてギタラクルを振り返った。




半分自暴自棄だ。



「成る程ね!」





意を決して振り返ったその人は・・・・。



カタカタカタカタカカタ言いながら何事か呟いている。

はっきり言って怖い。



「・・・。困ったな、早速接触しちゃったじゃないか」


「えっ?」

「読んで分かったかも知れないけど、協力しないと駄
目らしいから」


(らっきーーー!!!!)

この道は協力しないといけない道らしい。

これなら大丈夫。ギタラクルに何かされる心配は限り
なく減ったと言える。

ちょっとした感動に、カタカタカタ言っているギタラ
クルを怖がったのも吹っ飛んでいった。





でも、をもっと驚かせたのは、急にメキメキ
と音を出しながら顔の針を抜き始めたギタラクルの行
動だった。


喜んだ笑顔のまま固まり、真っ青にになって目も逸ら
せない。
完全に、今晩の夢はギタラクルの此れが出てくるに違
いない。そうが思い始める頃には、ギタラク
ルはイルミの顔へと変貌を遂げていた。





「ふぅ、ちょっと窮屈なんだよね此れ」



「へぇ」


「・・・・・・・」


「さっき、キルアと居ただろ?」



「へぇ・・・・・」


「・・・・・・・・・」


「・・・・えっ!?」


咄嗟に誤魔化そうにも、時既に遅く。イルミの目から
只ならぬ殺気っぽい物が、へと注がれている。

「えぇぇぇっと・・・イマシタ・・・」


完全にバレテイル・・・・。
脳内で片言になりながら、は考えた。
見られていたのだ!!キルアと一緒の所を。もしも、
この目線をずっと自分達に向けられていたら、リドル
が2次試験開始からずっと変だったのも納得がいく。


「何か箒にも乗ってたよね?」


(其処をバッチリですか!!!?)


「・・・乗ってましたけど」


「ふ〜ん」

「念です!!」

「まだ聞いて無いけど」
「勘です!」

「ふ〜ん」

「・・・・・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・。」




完全に沈黙。
耳なりしそうなぐらいの無音だ。



「えっと、行きましょうかそろそろ」

絶えれずに口を開いたのはもちろんだった。
さっさと扉の前へと足を向ける。

それに、ふと思い出した感じでイルミが声を発した。



「此れ」

急にイルミに手を引かれ、何かと振り向けば。ガチャ
リという音がの腕の辺りで鳴る。
腕を見ると、文字と30cmの文字の出た文字盤と時間
の減る時計。



「着けるらしいから」

「へぇ・・・・・」

ジッと見つめていると、30cmが6mへと変って行く。


イルミを見るれば、いつの間にか一人扉の前でたって
を見ていた。


「そういう事か」


「ぶつぶつ言ってないで速くしてくれないかな?」


自分の事は棚に上げて言うイルミにムッとしつつ、
小走りで駆け寄った。





「じぁ、行きましょうか?イルミさん」



「・・・・」



3次試験いよいよスタート!波乱の幕開けだ。









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