混合夢09
〜三次試験開始〜
飛行船は順調に進み、ゆっくりとトリックタワーの上
へと着地した。
飛行船の中では、他の受験生に会う事もせず
ずーっと眠っていた。
ここからは大変な試験が続くのだ、そう思えばここで
寝ておかなければ!
と眠くも無いのにがんばった。結果、少しぼーっと
している。
「逆効果だったね」
「まぁね・・・・・」
リドルはを見て、呆れて溜め息をついた。
タワーの上は結構足場が悪く、こんな寝ぼけた状態で
はいつ転んでもおかしくない。
「足元気をつけて・・・・」
「う・・・・んっ・・・・!!」
ガクンと体が傾く。
一瞬の浮遊感に体が滑り落ちていくのをは頭
の隅で感じていた。
リドルにしたら、振り向いて手を出した時には
が居なくなっているのだ。かなり焦った。
驚いて下を確認してみる。
無情にも、の落ちた下りるための入り口はガ
タンと音をたてて閉まった瞬間だった。
「っ・・・・」
リドルは急いであの視線の主を確認した。
そうしてみて気がついたのだが、まわりの人影はすで
に疎らで、目的の人物はもう居なくなっていた。
「・・・・はぁ」
大きな溜め息がこぼれる。
さっきから自分の溜め息のおおさに余計溜め息を吐き
たくなった。
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なすがままに滑って降りていく。
ストっと軽やかに着地し、周りを確認してリドルが
居ない事に驚き。
先客の存在にまた驚いた。
が落ちた先には、既に先客がいたのだ。
しかもギタラクル。
こと、イルミ。
「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
とりあえず、戦うなんて事にはなりませんように。
は壁に掛かった板に目を向けた。