混合夢05
〜試験〜
ジリリリリリリリリリリリリッ
「では、これよりよりハンター試験を開始いたしま
す」
いよいよ試験の開始。
達の間には一瞬でピリっとした空気が流れ
た。
漫画で見た様に試験官のサトツに連れられ
達は歩き出す。
ちなみに、トンパはいつのまにか居なくなっていた。
「さて、一応確認しますがハンター試験は大変厳しい
ものもあり、運がわるかったり、実力が乏しかったり
すると、ケガしたり死んだりします」
「先程のように、受験生同士の争いで再起不能になる
場合も多々御座います」
「それでもかまわない・・・。と言う方のみ付いて来
て下さい」
「承知しました。参加者404名全員参加ですね」
もちろん誰一人ひき帰しはしない。
「おかしいな」
グンと、スピードが上がる。
正直、が思っていたよりもどんどんスピード
が上がっていく。
「やはり、進むスペースが段々早くなっている!」
「前の方が走り出したんだよ!」
もうすでに駆け足になっている集団を横目に
は小さくため息をついた。
((もう、息が切れ始めたよリドル・・・))
((は運動しないからだよ。いつも言ってるだ
ろ?魔法使いだって俊敏さや、持久力は大切なんだって))
((つっ冷たいリドル・・・))
こんな雑談の間にも集団の速度は、のダッシュと変わらなくなっている。
「申し遅れましたが、私一次試験官のサトツと申しま
す。これより皆様を二次試験会場へ案内いたします」
みんなが驚いているのが分かったが、そんな事より
は自分の息切れで手一杯である。
((本当・・・大丈夫?))
((・・・・。見れば分かると・・・思うけど・・・
歩きたい・・・・))
「二次試験会場まで私について来ること、これが一次
試験でございます。場所や到着時間はお答えできませ
ん。ただ私について来ていただきます」
「みんなごめん。私少しスピード落とすね」
「おいおい大丈夫か?」
3人が心配して顔を覗き込む。
「うん。ここで無理しても後つらいと思うから」
ゴンは特に一緒にいなくて大丈夫かと聞いてきたが、
迷惑はかけれないし、人気の無い所で箒に乗る気満々
だ。
「そうか・・・。おたがいがんばろう」
ちらちらとこちらを気にしながらだんだんと離れてい
くゴン達をながめ、はニッコリと笑って手を
振って、人ごみへとまぎれ込んだ。
と、
の前方でレオリオが叫んでいるのが聞こえた。
((あぁ。キルアかな?って、私も箒に今から乗るつもり
なんだけどね。))
((気にしても仕方ないよ?乗らなかったら今すぐ脱
落確実なんだから))
には嫌味に笑ってみせたが・・・。
リドルは正直参加しないで欲しかった。
けれど、は言って聞かないのはもう分かって
いる。
ならば、魔法はどんどん使わせて、もちろん自分も手
助けするしかないだろう。
もちろん危険になれば姿を現して直接手を出すしかない。
((分かってるって!))
分かっているのかいないのか、そんなを横目
にリドルは盛大なため息をついた。
((ならいいんだけどね))
((大丈夫!この後暫くは走って、(飛んで)いるだけだから))