混合夢14.2

〜五次試験開始〜










一緒に隣で座っているリドルを気にしつつ、
はネテロの質問に答えていく。


注目しているのは?と言う質問には99番

戦いたくない人にはもちろん即答で44番

と答えた。



そして最後の質問では……。





「ほぅほぅ、ではおぬしは此処とは別の世界から来たと
言うのかな?」


ハンター試験を受けた理由に『元の世界に返りたいの
で、この試験は約にたつと思ったんです』何て言って
しまったのだ。


「はい、異世界人です」


此処の世界もかなり不思議に溢れた世界だ。
しかも、特殊な職業であるハンターの協会会長のネテロである、信じてくれる。
そう思って開き直った。



「それはなんと、まあ……本当みたいじゃな」

一瞬言いよどんだネテロに、信じてくれないのだろうか
と考えた瞬間だった。


「へっ?」


目を見開き、の方を見ているネテロの視線の先を追って行けば……。


はネテロと同じ様に目を見開いた。





ぼぅっとした立体映像だったが、其処には確かにあの
素敵で無敵なダンブルドア校長先生の姿が浮かび上がっ
ていた。




、リドルも一緒じゃな?」


「もちろんだろ」

リドルがツンとそっぽを向いて答えるとを確認すると、
ダンブルドアがの方へと向き直った。



、大丈夫じゃったかのぅ?」


「ダッダンブルドア先生っ〜〜〜!!」


スカ

思いっきり飛びついたものの、手を空をきって反対側に
へたり込んだ。



「……」


「すまんのぅ、急いでおるのじゃが……今はこうして
自身の映像を送ることしか出来ぬのじゃ」



すまなそうに呟くダンブルドアに、其処に居た人々は
様々な反応を見せる。

ブワッと涙を滲ませる

興味深げに見ているネテロ。

あくまで最初の表情から変わらずのリドル。



「しかし朗報じゃ。あと少しで此処と繋ぐ道を作れそう
なんじゃよ」



「ううぅぅぅぅぅ、あ゛り゛がどうございまずぅぅぅ」


は気が緩んだのか、涙でくちゃくちゃの顔を笑顔に変えて、鼻声で呟いた。
此処は凄く楽しくもあったが、いつも何処か気を張って
いた。
リドルも、自分のせいで巻き込んで連れて来てしまい、
怒らずに、頼りきりな自分をいつも面倒見てくれている
のだ。
まあ……向こうでも其処は変わらない気はするけれど。
の頭の中はそんな感じの事がグルグルと回っ
ていた。

そんな、色々な緊張がふっと緩んだみたいだった。


「うむ、そろそろ時間のようじゃ……すぐに迎えに来る
からの」



そう呟いたダンブルドアは、スゥっと薄くなって消えて
いった。









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