「受験番号45番の方、45番の方おこし下さい」
混合夢14
〜五次試験開始〜
ヒソカの次ぎに呼ばれ、なるべくゆっくりとした足取りで面談室へと向かった。
まんまり早く行き過ぎて、ヒソカと鉢合わせるのはあん
まり嬉しく無い出来事だ。
リドルが変に黒くなるのが困り物だからである。
「げっ!」
しかし、そう話は上手くいかない物らしい。
「やあ、★」
ピリ
一瞬リドルとヒソカの間に何かが走ったが、それも少し
の事で、リドルも笑みを顔に乗せて口を開いた。
「こんにちは」
「君達は今から面談かい?」
「うん、そうみたい」
コクコクと頷いた。
「ヒソカ、面談はどうだった?」
意外とすんなりした雰囲気で挨拶を交わされ、拍子抜け
しつつ辺り障りの無い疑問を口にした。
知っているが、これしか思い浮かばなかったのだ。
「う〜ん、まあまあかな◇」
「まあまあ?」
「そう、まあまあ楽しかったって事★」
「へぇ」
何が面白いか、クスクスと楽しそうに笑みを溢すヒソカ
にジーッと視線を送った。
見つめてみても、真意など全然分かって来ないけれど。
「そう、なら僕達はもう行くよ」
変に見詰め合っていると、リドルがグイっと
の腕を引いて、面談室の方向へと引っ張った。
「うはぁ!待って待って自分で歩くから!!」
足を絡ませながら、慌てて歩き出す。
「……◆」
後には、楽しそうに笑顔を溢しているヒソカだけが残った。
+++++
軽くノックをしてドアを開く。
「失礼します」
「ほぅ、座りなされ」
座を進められ、チョコンとその場に座って言葉を待つ。
「おぬし、・と言ったかな?」
「はい」
「ふむ……事前に登録を済ましとらんじゃろう?」
「はい」
「ふむ……」
ネテロはヒゲを撫で付けながら暫し考えると、ゆっくり
との目を見つめてきた。
「本当なら、此処で失格とも言えるが……新人で此処ま
できたんじゃ、特例で最終試験を受けるのを許そう」
「えぇっ!良いんですか」
思わず素で問いただすに、ホッホッとネテロ
が笑い声を上げた。
「ワシが会長じゃ、良いって言ったら良いんじゃよ」
「……ありがとうございます!!」
本来、此処まで必死になってハンタになる理由は無いの
だが、此処まで来たら最後まで受けたいと言うのは本音
だった。
それに、今まで萌えで突っ走っていたが、と
リドルで帰る方法を探さねばならないのでは?
と言う疑問がやっと出てき始め、そうなるとハンタ証は
絶対に有った方が良いに決ってる。
それが現在のの考えだった。
「では、幾つか質問を良いかね?」
「はい!!」
は元気良く返事を返した。
