タワーの外に出ると、早速四次試験の説明へと入った。

「では、早速だが。これからクジを引いてもらう」





混合夢12

〜四次試験開始〜







その説明によれば、このクジによって狩るもの、狩られ
るものが決定される。

取り合えず、バッチはタワーの中で隠しておいたから安
全だ。

それに安心してか、気も緩んで欠伸が出て来た。
原作そのままの展開に、ボーっと景色を眺め欠伸をこぼ
に、リドルがひじで小突いて注意する。

。もしかしたら何か他の説明もあるかも知
れないよ?」

「そうかなぁ」



「――君。其処の君!!」


「……?」


気がつけば、達の方に幾つもの視線が集まっていた。


「次ぎは君がカードを引く番だよ☆」

近くに居たヒソカが新設にも教えてくれ、慌ててカード
を引きに走る。

意を決して、クジ箱に手を突っ込むと、勢い良く手を引いた。


『198』


「……っ!」

「どうかしたの?」

「此れ!此れなら楽勝だよっ」

思わずガッツポーズしてカードを懐へと仕舞いこむ。
顔が思わずニヤケてしまう。



「へぇ、なら僕の手伝いは……」

「要る」


「クスクスクス」

遮るように手伝いの要請を求めれば、可笑しそうに笑わ
れ、周りの人からは白い視線がプツプツと突き刺さった。

「シー!リドルも静かにしてよ」


半ば八つ当たり気味に呟くと、やっと前へと向き直る。




もう全員が引き終わったらしい。

試験官が説明のために前に出る。

自分のプレートは3点。先程引いたカードの番号も3点。

それ以外は1点。

各自6点集めるのがこの試験だと説明を終える。

やはり、ボーっと聞きながらも、忘れかけている本の内
容を思い出しつつ聞き、しっかりと作戦をたてる。


まだまだ船に乗っている時間はあるのだからゆっくりと
考えよう。
そう決意して船へと乗り込んでいく。





「ふぅ……」


船に揺られて、色々と考えてみた。

今、確実に安全にプレートを取るなら、キルアと行動する
のが一番なんだけど……。


「取り合えずはイルミの目が心配なんだよねぇ」

いくら言葉に縛られてるとはいえ、鋭い眼光で睨むくら
いの事はしそうである。



「とりあえずさ、船の真ん中から移動しない?」

「へっ?」

「さっきから道塞いでるよ」



「……」







しょうがない。考えに耽りすぎたみたいだ。
みんな避けて通ってくれてありがとう!次ぎ気を付けます。

心で謝って、隅の方へと隠れるように慌てて駆け出した。







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