気弱な彼女03








ぁぁぁぁぁあああああ。
神様仏様嬉しいけど助けてほしいです!そんな気分の
今日この頃。

はまだヒソカの肩の上でぶらぶらとしていた。

だんだんと人気の多い道へと出てきたのに、ヒソカは
いっこうに気にせずを担いだまま歩いていく。

しかも、

ククククククク★

笑っている。
(うわぁぁああああん怖いよマミー!!!!!!)
それに余計に顔は青くなり、恥ずかしさしいやら何やら
混乱してきた。

そうこうしている間にも人の通りの多い道にどんどん
進んでいて、今や視線が痛い並みになって来る。

混乱していても怖くっても、だんだん人ごみ
の中を担がれるのが凄く恥ずかしくなって来る。

が、そんな事怖くて言えない!
何故かと言われれば、の耳元には

クククと言うヒソカの笑い声と


「楽しぃ★」
たまに何故か楽しんでる風なヒソカの声が聞こえてる
様な気がするのだ。


(うわぁぁぁぁぁぁぁん。ヒソカ楽しんじゃってるし
〜〜〜わざと?)

しかもわざとゆっくり進んでいる様なのだ。

ヒソカの歩みは実に穏やかだった。
普通の人の歩みよりも少し遅い程度だったが・・・。
恥ずかしければ、ヒソカだったらあっという間に何処
へでもいけるばずだ。
恥ずかしがって早足で立ち去るヒソカ・・・・・・想像して
みるが、はっきり言って想像出来無い。
出来てもまったくの別人である。



「ねぇ。キミ?何考えてるんだい★」
どうやら、かなりうんうん言って想像していたらしい、
ヒソカがケイの顔をのぞきこんだ。

「・・・・・・・・・・・・」


「・・・・・・っわ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!」

(どどどどどどっうしよう?気づかれたのかな?照れ
笑いヒソカ・・・・想像したりしてたの。)

別人ヒソカを想像していた所に、本人に話しかけられ
慌てて叫び声を上げてしまう。


「まったく★色気の無い叫びだね♪」

読心術かと慌てたけれど、どうやらヒソカさん。
気まぐれに声をかけただけみたいです。


拝啓お母様・・・あなたの娘は完全に遊ばれてます。


は心の中で涙を流した。



・-------------------------------------------・


痛い視線からやっと逃れ、只今ヒソカさんの
お泊りになってるホテルに無事到着した。

「さて、キミについて詳しく話してもらおうかな★」

ニヤリ◆

「$#%&=〜〜〜!」

話せって言われても何を話せば良いのだろうか、へたに話
して、「そんな事聞いてないよ◆」とか言って攻撃を加え
られそうでかなり嫌だ。




第一は未だに担がれたままだ・・・。


「あの・・・取り合えず。おっ下ろしてください」

「いいよ★」

予想に反し、ずいぶんアッサリ下ろしてくれ何だか拍子抜けである。
少し残念かもしれない。

喉元過ぎれば暑さ忘れる。

恥ずかしかったことなど、もうお空の彼方だ。

「さっ★放したんだから話なよ◆」
「うっ・・・・・」
放せと言われても何を話せと言うのだろうか?

「えっと、何を話せば・・・・・いいんですか?」
言いながらだんだんと後退していく取り合えず
壁際まで下がり終えて止まる。

それを面白げに見ていたヒソカだが、次の言葉は
ドキッとさせた。

「キミなんでそんなに僕の事怖がってるんだい?
そんな怖がられるようなことしたかな★」

普通知らない人にそんな事を言われたら、あっそんな事
ないです緊張しちゃって。と悪いことをしたと思うところだが、
さっきまでの態度で、「あっごめんなさい緊張しちゃって」は
通用しない。

(NOOOOOoooooooooooooo)
確かに、知らない人に対してあの態度は怖がりすぎていた。
いくら似非ピエロが居たって、いくらピエロ嫌だからって、
あの態度おかしすぎだ。

(あの時・・・・・・こうすれば良かった)


〜〜〜〜の妄想その1〜〜〜〜


「あっごめんなさい!突然降って来ちゃって」

ヒソカから颯爽と降りる私。

「いやいや気にする事はないよ★次は気おつけるんだよ?」
「すみません。今度からはもっと気おつけます。では御機嫌よう」

笑いあう二人。

「うん。じゃあね★」

颯爽と去る私。

そして・・・急いでハンタ協会にでも行って何とか事情を
聞いてもらって・・・・・・・


って!気おつけるってなにさ!!不可抗力だし!
こんな上手くいくかさ!パニックしてるのに!!!!

〜〜〜〜妄想その2〜〜〜

「あっごめんなさい!突然降って来ちゃって」

ヒソカから颯爽と降りる私。

「いやいや気にする事はないよ★次は気おつけるんだよ?」
「すみません。あの、実は私ヒソカさんのファンで!
大好きです。」

告白なんてしてみたり。

「そうなのかい?」
「はい。だから、起きたら飛ばされてたみたいなんです。
好き過ぎて・・・・・・」

ハニカム私。

「ありがとう嬉しいよ?」


って!!!!!!!!ありえないYOOOOO
その1以上にありえないYOOO
ヒソカ別人?????????だしぃぃぃ。




〜〜〜〜〜妄想終了〜〜〜〜〜




「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

は妄想しか出てこず何と言っていいかわからずにとっさに出た言葉は。









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