気弱な彼女12








昨日みたいな騒ぎはもう懲り懲りだ。


そう思っていたのに・・・・・・・・。







何で・・・・・







何でなのでしょうか・・・






この窓の外の子旅団たちは。





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今日も気分良く目が覚め、大きく伸びをすると欠伸を
1つ溢した。



起きた時にはすでにフェイタンの姿は無く、部屋には
1人だった。
部屋の中は静かで、まるで昨日の騒ぎなんて嘘の様だ。



のろのろと洗面所へ向かっていくと、テーブルの上に
メモが乗っかっていた。



内容は・・・。



、誰か来てもドアは開けちゃダメね』


そんな感じの内容だった。




その内容には思わず笑みを浮べると、洗面所
の中へと入っていった。






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顔を洗い髪も梳かし、幾分かスッキリした頭で、
欠伸をしながら洗面所のドアをあけ、ゆっくりと
目を開けた。





(ああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜)




の目には、はっきりくっきりと涙が滲んでいる。




その目は、昨日取り付けたドアの小窓の向こう側へと
向けられていた。




「なっ・・・・・何事?」




はゆっくりとした動作でドアを閉めると、
大きく深呼吸し、額に手を当て考えた。



今ドアの先に見えた物は嘘に違いない。



数人の子旅団達が、この家に向かって歩いて来てたな
んて!!







もう一度深呼吸。


するとだいぶ気分も落ち着いてきて、ゆっくりと考え
る事ができた。



そうだ。


今の状況は昨日とは違う、身分証明はされているのだ。
そう考えたら状況はあまり悪く無いのかもしれない。




「よしっ!」





は気合を入れると、洗面所のドアを思いっき
り開け放ち、ドアの外へと踏み出した。









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あとがき。

実はこれ書くのは2回目なんです。

書き終わった瞬間にデータが消えまして・・・・

かなり落ち込んだのですが、内容を思い出しつつ書き直し・・・。

最初の方がうまく書けていた様な、内容が減った様なそんなもやもや

気分なので、もしかしたら書き直すかも。