考えるのはいつも貴方の事ばかり1
私は貴方の事が大好きで、貴方は私に興味すらないの
だろう。
考えるのはいつも貴方の事ばかり
「あぁん?何で俺がそんな事しなきゃなんねーんだよ」
跡部は周りに女の子をはべらせながら私の方に視線を
向けた。
「だから!私の誕生日でしょう?」
私はムッとして跡部に詰寄っていった。
もう慣れたけど、何度言われても心が痛かった。
私はこの世界に来たからって何か勘違いをしていたのか
もしれない。
私はこの世界の人間じゃない。
私は……。
現実の世界からテニスの王子様の世界に来たけれど……。
ただそれだけで……。
今は此処が私の現実だった。
此処は夢の世界なんかじゃない。
はじめは、2人の関係もトリップした嬉しさで本当に
楽しかった。
もちろん、今だって変わらない。
でも……。
好きになってしまったのだ。
二次元ではなく……現実として。
