気まぐれ旅行記01
は大の漫画好きだ。
もちろん、小説も大好きだが・・・。
気に入った漫画は何度見ても面白くて、今日は朝から
デスノートを読んで、ごろごろと暇な休日を満喫して
いた。
かれこれ2時間は読み続けていた。
さすがに目もシバシバしはじめ、文字がぼやけはじめる。
「はぁ〜〜」
ため息は自然とこぼれ落ち、文字を追って疲れた目を
右手でゴシゴシとこする。
なんだか急に眠くなってきた。
は、そのままベットに倒れこむと、掛け布団
の中にモゾモゾと包まって、スースーと寝息をたては
じめた。
どれぐらい経ったのか、背中が寒くて目が覚めた。
部屋の中は真っ暗で、まだ夜は明けていない事が分か
る。
手探りで、辺りを手当たりしだいに探って携帯を探す
けれど、何だか様子がおかしい。
ベットの手触り、掛けている布団の素材、の
物とは違うソレ。
寝ぼけているのだろうか。
はゆっくりと慎重に起き上がる・・・・・。
起き上がってみたものの、暗くて部屋の様子はよく分
からなかった。
ならばと、目線をゆっくりとベットへと目線を走らせ。
そしてそこには・・・・・。
何だコレは。人間だ人間の
男性が隣に寝ているではないか!!!!!
顔がうっすらと見える。
どこかで見覚えがある気がするけれど、よく思い出せ
ない。
・・・が、それよりも何故こんな事に?
考えても思い出せない。
は部屋で本を読み寝た、それだけだ。
男性を自室に招いた覚えなど1ミクロンほどもない。
ドキドキとする心臓の音は耳元で大きく脈打ち、余計
に緊張をあおっていく。
そして妙に眠い。
こんな状況には現実逃避をはじめ、欲に忠実
になる事にした。
まだ寝ぼけている脳はすぐにそれを察知し、
をすぐさまに眠りの世界へ招き入れた。
